初代RG500、XR14

ススキRG500γ(ガンマ)

スズキワークスマシンの開発コード名に付く、
XRという記号は”Experimental Racer”の略らしいです。

75年型までのRGは騒音規制がなかった為、
サイレンサーの付いていない直管型のチャンバーです。

安良岡健選手によるテスト走行。

WGPに出走したジャック・フィンドレイ。

発表された諸元は
90ps/10500rpm
6,1kg-m/10400rpm
CDI点火
車重145kg

コメント

  1. 齋藤勝之 より:

    筆者様のスズキGPレーサーへの並々ならぬ愛情が伝わってくるような記事の数々…感服いたしました。
    非常に読みやすく分かりやすい丁寧な記事ですね。
    ちなみに僕個人のリクエストをさせて欲しいのですが、スクエア4エンジンが段付きへと変わっていく変遷でアイドルシャフトが省略されて軸構成が変わっていく行く部分をもう少し詳細に教えて頂けると嬉しいです。

    • h-oka より:

      斎藤様、コメントありがとうございます。RG500の記事はずっと固定で更新していないのですが、感想を頂きブログ更新の励みになります。

      スクエア4の段付きへの変遷ですが、TEAM SUZUKI(洋書)ではスクエア4の生みの親、エンジニアの長谷真さんの開発で77年初頭からイギリス国内レースで段付きシリンダーRG700(XR23)が試されて、その実績を見て78年から500のRGA500(XR22)が投入されたようです。

      開発通し番号は500のほうが若いですが700のほうが開発実験台であったようです。各軸間レイアウトは700で既に完成されていたようで、最終型のRGΓまで不変のようです。

      ここからは設計者ご本人に直接聞いた話ですが、81年型RGΓ(XR35)以降ではクランクシャフトが左右独立から左右連結の市販車RG400/500Γと同じ構成に変更されています。それ以前のクランクについては市販レーサーRGB500と同じなのでネットで見つかる画像で確認されると良いかと思います。

      XR35エンジンを設計された吉田志朗さんによると横内悦夫さんが79年型XR27の設計図を前に、これぐらい小さくしなさいと一回り小さいシルエットを描いて指示されたそうです。横内さんの話では、小さく軽くでコーナーを小さく回ってケニーに勝つのが主眼だったそうです。

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