スズキRG400/500γ(ガンマ)

 

まえがき

スズキRG400/500γは、1985年に発売されたロードスポーツ用モーターサイクルで
7年連続でメーカータイトルを獲得した、同社のファクトリーレーサーRG500のレイアウトを
公道仕様に再現した、レーサーレプリカの代表的なモデルのひとつです。

84年に輸出用500、85年2月に400が
85年4月22日に排気系のディチューンで64psとされた国内向け500が発売となりました

基本的にはモディファイされることなしに、86年ごろまで
(海外向け500は80年代終わりごろまで?)
継続販売されましたが

1、トランスミッション(ギヤ抜け防止のためにドッグクラッチの形状を変えた)

2、アンダーカウル(ガソリンによる変形に対処するため、ブリーザーホースの取りまわしを変更)

3、ハンドルスイッチのレイアウト(ウインカースイッチがプッシュキャンセル式に)

4、サイドスタンドの戻し忘れ防止の機構を電気系に追加

などのマイナーチェンジを受けています

主要諸元

RG400γ(HK31-A) RG500γ(HM31-A/B)
全長 2,100mm
全幅 695mm
全高 1,185mm
軸距 1,425mm
シート高 770mm
最低地上高 150mm 110mm
乾燥重量 153kg 156kg
総排気量 397cc 498cc
内径×行程 50×50,6mm 56×50,6mm
圧縮比 7,2 7,0
最高出力 59ps/9000rpm 64ps/8500rpm(95ps/9500rpm 輸出仕様)
最大トルク 4,9kg-m/8500rpm 5,8kg-m/7500rpm(7,3kg-m/9000rpm 輸出仕様)
キャブレター VM28
変速機形式 常時噛合式6速リターン
第1速 2,636
第2速 1,750
第3速 1,380
第4速 1,173
第5速 1,045
第6速 0,956
一次減速 2,230
二次減速 2,733 2,500
キャスタ 23°35′
トレール 102mm
フレーム形式 ダブルクレードル
タイヤサイズ(前) 110/90-16 59H
タイヤサイズ(後) 120/90-17 64H

 

RG400/500γ(ガンマ)のあらまし

RG400γ開発ストーリー
前列ブルーのブルゾンがプロジェクトリーダーの横内悦夫氏、タンデムシートに取材の柏秀樹氏後列、左から前島旭氏(2輪企画グループ)星川明彦氏(デザイン)鈴木学氏(車体設計)ひとりおいて小田木成氏(商品企画)さらにひとりおいて右端が寺田晴夫氏(エ...
スクエア4エンジンについて
水冷2ストロークスクエア4(四角形配置の四気筒という意味)型式名 K301(400)/M301(500)がRG400/500γのエンジンです。スクエア4エンジンの透視図。右前から見たところ。排気デバイスを駆動するワイヤーや、ロータリーディス...
RG400/500γの カラーリングバリエーション
’84IMFA・ケルンショーに出展されたプロトタイプサイレンサー後端が黒だったりと、カラーリングに量産型と若干の相違が見られますRG400γ(HK31-A)85年型’85(RG400EW)チャンピオンブルー/スーパーホワイト(7GF)初期型...
RG400/500γのTT-F1レーサー
TT-F1とはTT-F1というのはヨーロッパの耐久ロードレース用に開発された、”パフォーマンスカワサキ”や、”ホンダRCB”などの主に市販車ベースのプロトタイプレーサーを追認的にレギュレーション化したもので、制定当初は1000ccまで、84...
タイトルとURLをコピーしました