最新のレースゲームのベンチマーク 2016年

PCレースシム

SMP/Simultaneous Multi-Projection(同時マルチプロジェクション)のパフォーマンスチェックなど

GPUをGTX1070に替えたのでレースシム、レースゲームのベンチマークを取っていきます。
レースシム用にPCハードウェアの更新を考えておられる方の参考になれば幸いです。

Assetto Corsa v1.8.1

まずAssetto Corsaのフレームレートが向上したと謳う、v1.8.1ビルドのベンチマークを取ってみました。

1920×1080の解像度でモンツァ1966のコースをマツダMX-5(ND)で単独走行
Avg: 338.281 – Min: 346 – Max: 357

3D Vision(立体視)で
Avg: 175.273 – Min: 172 – Max: 179

 

3画面(5760×1080)にするとどうかと言うと

Surround(3画面)
Avg: 136.300 – Min: 128 – Max: 155

3D Vision Surround(3画面立体視)
Avg: 78.306 – Min: 76 – Max: 80

画質設定が標準(High)だとこれぐらいのフレームレートが出るようです。
Nsukaのような激重トラックや多人数マルチプレイを考慮するとGTX1070で3画面立体視プレイをするには
標準設定くらいが現実的な所かと思います。(Nsukaで最高設定3画面立体視だと40fpsまで落ち込む。)
ミドルハイくらいのGPUでもこれぐらいのパフォーマンスが出るようになったのは単純にうれしいです。

iRacing 2016 Season 4 Build

iRacingの2016 Season4ビルドとルマンのサルテサーキットが来たのでさっそく計測してみました。

NVIDIAがGTX 10シリーズから実装したVRとマルチスクリーン向けの新技術
SMP/Simultaneous Multi-Projection(同時マルチプロジェクション)が
iRacingで使えるようになったのでそれも併せて試してみます。

コルベットC6.Rでとりあえずルマンを走ってみるの図

 

計測はまず1920×1080の解像度で鈴鹿サーキットをマクラーレンMP4-30/ホンダで単独走行。
Avg: 231.838 – Min: 150 – Max: 305

3D Vision(立体視)で
Avg: 152.826 – Min: 82 – Max: 307

続いて3画面のフレームレートを計測します。
SMP/Simultaneous Multi-Projection(同時マルチプロジェクション)無しと有りでどれぐらい違ってくるでしょうか。
SMPについて詳しいことはImpress PC Watchのこちらのテキストに詳しいので素人のわたしは説明を省きます。

iRacingのリリースノートによるSMPの実装は以下のとおりです。

「SMPを有効にするには3つのモニターを通常どおり有効にする必要があります。Multi Projection(以前Render view per screenと呼んでいたもの)を有効化しそれから新しいSMPオプションを有効化します。これら全てのオプションはGraphic Optionの上段にあります。NVIDIA SMP Surround TechnologyのDX11における制約によってサポートされる最大のサイドスクリーン角度は45度に制限されます。また最大のField of Viewは160度に制限されます。この範囲外でSMPの曲がり角は正常に働きません。NVIDIAはこの問題の解決のため動いています。シミュレーターのサブシステムのいくつかはまだSMPと確実に協調するために互換性の修正を必要とします。
この初期バージョンではSMPが有効化されるといくつかの他のシステムは互換性のために調整されねばなりません。Particle DetailはLowに、Dynamic Night Shadowsは無効に(Shadow Volumesは依然として働きます。)そしてDepth-of-Field effectsは無効になります。」

解像度は6060×1080
グラフィックオプションは起動時に自動設定された推奨値のまま御覧のとおりです。

3画面SMP無効で
Surround
Avg:168.390 – Min: 108 – Max: 231

3D Vision Surround
Avg:76.279 – Min: 51 – Max: 100

3画面SMP有効で
Surround
Avg: 201.574 – Min: 170 – Max: 220

3D Vision Surround
Avg: 89.656 – Min: 66 – Max: 111

フレームレートの最大値と最小値に乖離が大きいのと
1画面1980×1080と3画面6060×1080SMP有効のフレームレートがあまり変わらないのは
気になりましたが数回の計測ではこういう結果が出ました。

いずれにしてもマルチスクリーンでのGPUの負荷がかなり下がるのは間違いなさそうです。

※2017年2月27日現在3D Vision SurroundとNvidia SMPの併用は出来なくなっています。
3画面立体視の場合SMPによるフレームレートの向上は望めません。
この問題のアップデートがあり次第、当ホームページの記事も改訂したいと思います。

rFactor2 Build 1098

解像度1920×1080でシビックBTCCの単独走行、コースはrFactorの頃から馴染み深いトーバン・レースウェイ
グラフィックオプションは初期値を忘れてしまったのでAll Highで。
Avg: 237.437 – Min: 214 – Max: 271

3D Visionでは
Avg: 112.462 – Min: 97 – Max: 135

3画面では6060×1080で
Surround
Avg: 113.182 – Min: 96 – Max: 135

3D Vision Surround
Avg: 73.080 – Min: 64 – Max: 84

画質の割に描画負荷が高いのですがベータの頃からすると大分安定してきました。
しかしセパン等一部のコースで3D Vision Surroundだとちらつきが出るのは相変わらずです。

シビックのハンドリングはステアリングを切りすぎた時トラクションが抜けるFFBがなかなかいい感じです。
リア駆動の車だとURDのEGTModがいい感じです。
さすがにハンドリングは本家gMotorのISIと思いますが、Mod車両によって質にバラツキが出がちかな?

Project CARS

おそらく2016年5月6日のGOTY発売を最後に開発が終了したと思われるProject CARSです。
Slightly Mad StudiosのレースゲームはNVIDIA 3D Visionをサポートしていないので
3D有効にするとレンダリングが崩れてまともにプレイできません。
これはShift2の時代からProject CARS2まで変わっていません。
従って2Dモードでのみ計測しました。

1920×1080の解像度でカタルーニャをコルベットC7.Rで単独走行
グラフィックオプションはデフォルトのAll Highの状態で計測。

Avg: 186.917 – Min: 156 – Max: 220
やはりリッチなグラフィックのゲームなので比較的フレームレートが低いです。
しかしミドルレンジ以上のPCがあれば1画面で遊ぶかぎり美麗なグラフィックを楽しむことができます。

3画面ではサイドミラーなど左右端の画像が横に引き伸ばされて見えるのが分かると思います。
NVIDIAのSMP的な機能が実装されていないほとんどのレースゲームは
3画面だとこのような見え方になりドライブするのに違和感があります。

現状でSMP的な機能を持つのはAssetto Corsa、iRacing、rFactor、rFactor2、Automobilista等
そのうちNVIDIA SMPを実装済みなのはiRacingのみのようです。

3画面6060×1080では

Surround
Avg: 86.801 – Min: 75 – Max: 101
GTX1070ぐらいあれば3画面でも満足なフレームレートが出るかなと言う感じですが
実プレイでは御覧のように視界に違和感があるので3画面よりは4K向きなゲームかなと思います。

Project CARS2の開発がSMPを実装するという情報はまだ入ってきませんが
ああいう高負荷のゲームにとってはSMPの実装が大きなアドバンテージになるかもしれません。
グラフィックを誇るタイトルとしてはSMP、3D Vision、物理ベースレンダリングの
3点セットをお願いしたいところです。

守秘義務があるのとビジュアルプリセットの値が1と2では違いがあるので一概には言えませんが
現状ではProject CARS2もグラフィックの実装
および実際のフレームレートは似たようなものです。

Automobilista

Reiza StudiosのAutomobilistaです、初計測になります。

コパスカー・フィッティパルディで鈴鹿サーキットを走ってみるの図

計測は1920×1080の解像度でSuper V8(ブラジル・ストックカーになるのかな?)で鈴鹿サーキットを単独走行
グラフィックオプションはULTRAプリセットを選んでみました。

Avg: 675.053 – Min: 545 – Max: 879

3D Vision
Avg: 350.945 – Min: 181 – Max: 656

基本はrFactorのエンジンを流用したものなので現在の基準では描画負荷が軽いようです。
3D VisionはサポートされていませんがrFactor同様に3Dは動作します。

また3画面サポートのMultiviewオプションも、rFactorから引き継いでいます。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Automobilista\Supportにある
Automobilista_User_Guide_EN.pdf44ページ目に3画面セットアップの方法が掲載されています。
和訳してみました。
3画面でシムレーシングを走らせることは真に没入感を高めます。
このセクションではそのセットアップを正確に行うためのいくつかの基本的なヒントを述べます。
・ベゼルコレクションをNvidia/AMD コントロールパネルソフトウェアでセットアップします。
・サイドモニターを手前に傾けている場合はAMS Config applicationで”multiview”を選びます。
・3つの画面をフラットなスーパーワイドスクリーンとしている場合は”multiview”をチェックしないで下さい。
・Field of Viewをゲーム内のDisplay Settingsで調整します。
・3×16:9スクリーンの場合、48:9で30度の角度としてFOVは(48/9)30度=160度になります。
あなたのシム内(リグのこと?)でどの値のFOVとするかはあなたにしかわかりません。
・あなたのドライビングポジションをファインチューンするにはadjust seat controlsを使う必要があるでしょう。
※ pdfにはこうありますが、実際にはFOVを最大100までしか選べません。
わたしの環境ではFOV=25ぐらいで左右端が横に引き伸ばされることなく、丁度良い見えぐあいになるようです。

6060×1080の解像度でMultiviewオン、結果は

Surround
Avg: 282.482 – Min: 137 – Max: 528

3D Vision Surround
Avg: 125.309 – Min: 90 – Max: 220

挙動の専門家ニールスが担当しているハンドリングは難しい感じです。
セッティングの必要があるのかグリップレベルが低めに設定されているのかは
これから走りこんでみて判断します。

DiRT Rally

CodemastersのDiRT Rallyです。

DiRT3とは別次元のグラフィックで現実のWRC、WorldRX、パイクスピークのコースを走ることが出来ます。
雨天下のコックピットからの景観はかなりの臨場感です。
3Dでは本当に雨に降られているかのように錯覚します。

画質設定のプリセットはHigh
ゲーム内で用意されているベンチマークモードを走らせて、同時にFrapsでも計測してみました。
上段がゲーム内計測のxmlファイルの計測値、下段がFrapsの計測値になります。

まず1920×1080の解像度で

ゲーム内計測のxmlファイルの計測値
av_fps=”146.783112″ max_fps=”200.992111″ min_fps=”97.190926″
Frapsの計測値
Avg: 156.031 – Min: 121 – Max: 195

3D Vision
av_fps=”59.943279″ max_fps=”60.933949″ min_fps=”59.617313″
Avg: 59.946 – Min: 59 – Max: 61

3D Visionを有効化すると60fpsに制限されるようです。
何回測ってもぴったり同じ数値でした。

6060×1080の3画面です。

Surround
av_fps=”89.126770″ max_fps=”117.471405″ min_fps=”70.960205″
Avg: 85.696 – Min: 76 – Max: 95

3D Vision Surround
av_fps=”33.019840″ max_fps=”39.501781″ min_fps=”30.302776″
Avg: 33.440 – Min: 30 – Max: 40

どうも3D関連はハードウェア要件とは別のfpsロックが掛かっていますが
全体にProject CARSとほぼ同じぐらいの描画負荷のようです。

F1 2016

CodemastersのF1 2016です、今回は静止画キャプチャではなく動画を撮ってみました。
3Dはいまのところ非推奨になっているので2Dでのみ計測しています。
3Dでも普通にプレイできるのでF1 2015同様今後のアップデートで対応するかも。
まず1920×1080でベンチマークモードを走らせてみます。
画質は自動設定で超高でしたが、ほかのゲームと合わせる意味と
3画面もあるので高設定のプリセットを選びました。

ゲーム内の計測によるxmlの計測値
avg_fps=”147.307495″ max_fps=”169.564133″ min_fps=”105.994644″
動画の計測値はこれより低くなっていますがキャプチャを同時にしているので高負荷なのだと思われます。

Fraps計測で
Avg: 131.422 – Min: 58 – Max: 171

フルグリッドのレースになるので単独走行で測っている他のベンチマークと
一列には比較できないのですがとりあえずこういう結果になりました。

続いて6060×1080の3画面を計測します。
SMPの無い3画面での視界の違和感も実感できるか思います。


6060×1080でキャプチャしながらはPCを酷使しているようでいくぶんコマ落ちがあります。
動画が30GBほどに肥大しているのでメモリが16GBでは足りていないかも。

avg_fps=”67.732147″ max_fps=”77.874779″ min_fps=”60.606190″

Fraps計測で
Avg: 66.539 – Min: 58 – Max: 79

RaceRoom Racing Experience (R3E)

Sector3のR3Eの12月2日にアップデートがあったばかりの最新版です。

3Dはサポート外ですがいちおう動作はします。
しかしコックピットのみ2D描画の車両があったりで実用的ではないので
今回は2Dのみ計測しました。

まず1920×1080で計測

ニッサン300ZX IMSA GTOでミッドオハイオを単独走行。

Avg: 246.517 – Min: 185 – Max: 294

続いて6060×1080の3画面

Avg: 91.017 – Min: 69 – Max: 114

フレームレートの最大値と最小値の差がやや大きいのはゲーム自体よりも
フェアレディ300ZXがパワフルすぎてタコ踊りしていたからだと思われます。

「木槌で後ろから叩かれたよう」とよく言いますが、まさにそんな感じです。
こんな暴れ馬のような車をクラッシュの危険なしに乗れるのもレースシムの楽しみかなと思いました。

Assetto CorsaやiRacingに比べて描画負荷が高い割に画質が芳しくないのは相変わらずです。
SMP的な機能はないです。本家のgMotorは3画面対応がばっちりなので
Studio397からライセンスを取れば高画質化と両得と思えますがどうでしょうか。
独自にUnreal Engine版を開発すると報じられていますが、そこまでのリソースがあるんでしょうか。

独自のユーザーインターフェイスが使いよくなっているのはR3Eのいいところだと思うので
今後も発展を期待したいです。

フレームレート一覧

PC環境

CPU:Intel Corei7 4790K 4GHz
GPU:NVIDIA GTX1070
メモリ:DDR3 16GB
ストレージ:960GB SSD

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