2001年型
両持ちスイングアームに戻った最終モデル。
エンジンの一軸レイアウトという違いはありますが
外観は’98~’02型のNSR250と似ています。
F/Rホイールは”marchesini(マルケジーニ)”製の外注品に なったようです。
一軸Vツインエンジンは、NX5型からの継続開発型のようですが
クランクケースが新設計で前後長を15mm短縮しているらしいです。
ワークスNSR250は’98~’02モデルでは
クランクケースリードバルブのニ軸Vツインでしたので
NSRとRSが別系統の進化をしていたことになりますね。
’01MR02の諸元表
車名 | MR02(NXA) |
全長 | 1,954mm |
全幅 | 640mm |
全高 | 1,090mm |
軸距 | 1,340mm |
半乾燥重量 | 101kg |
最低地上高 | 110mm |
キャスタ | 22°3′ |
リアサスペンション | プロリンク |
リムサイズ | F:3,50-17 / R:5,50-17 |
エンジン形式 | 水冷2サイクルクランクケースリードバルブ75°V型2気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 54×54,5mm |
最高出力 | 67,6kw(92ps)/12、500rpm(無鉛ハイオク使用時) |
最大トルク | 52,2N・m(5,33kg-m)/12,000rpm |
キャブレター | PJ38(THセンサー&PWJ付) |
潤滑方式 | 混合式 |
始動方式 | 押しがけ |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
メーカー希望小売価格 | ¥1、840,000(セットアップキット含む) |
市販型RS250Rは開発が2002年型までで中断され
ワークスマシンRS250RWに開発集中し
サテライトチームへの「Aキット」の供給も2001年から中止されました。
GP250終了に伴って2009年を最後にRS250Rの販売は終了しました。
バーニングブラッドRBB250
「バーニングブラッド」がフレームからオリジナルで製作した
「ホンダRS250R」ベースのGP250レーサー「RBB250」
亀谷長純選手が2003年度全日本GP250ランキング3位に
2008年に高橋巧選手が全日本GP250チャンピオンになられました。
当サイトにチーム監督の小園勝義さん自らアクセスしていただいたこともあり
個人的に応援していました。
WGPにも、”Troll honda BQR”チームのアレックス・デボン選手(現アプリリアの開発ライダー)らが
「RBB250(別称コゾノ・フレーム)」で出場していたそうです。
ホンダ NSR250 1998~2002
二軸で二気筒同爆のVツインエンジンで「ホンダRS250R」と互換性はありませんが
’98~’02年のワークスマシン「ホンダNSR250」です。
宇川徹選手/SHELL ADVANCE HONDA の99年型NSR250のベア・シャーシ
ピボットレスフレームから通常のツインチューブ+両持ちスイングアームに戻り
シートレールレス化が試されています。車体各所に電気コードやセンサー類が張り巡らされ
以前にも増して電子制御化が進んでいることが伺われます。
WGP250タイトルを獲得した2001年型ホンダNSR250/加藤大治郎選手
これは個人的な主観ですが、二軸VツインのNSR250は
チャンバーにカーボンファイバー製の保温カバーを巻いていたり
全日本のサテライト体制では、思うような戦跡が残っていない事などから見て
結構シビアにライダー/メカニックを選ぶバイクであったような気もします。
ホンダRS250RW 2002~2009
2002年から2009年までののGP250クラスには「ホンダNSR250」に代わって
MR02型の市販RS250Rをベースにした
新しいワークスマシン「ホンダRS250RW」が参戦していました。
このマシンでスペインのダニ・ペドロサが2004、2005年と
2年連続でWGP250チャンピオンに
WGP250最後の年になった2009年には青山博一選手が
開発終了したあとの年式落ちのマシンで最後のGP250チャンピオンになられました。
青木治親選手の’02先行開発型「ホンダRS250RW」
#3ロベルト・ロルフォ(フォルトゥナホンダ)が新RS250RWの初優勝を挙げた2003年ドイツGP
ワークス・オリジナルのフレーム、スイングアーム。SHOWA製の前後スペシャルサスペンション。
ラジアルフィックスのブレーキ。ワークス・スペシャルのキャブレター、電装系
ラムエアダクトの形状も違う…等々
市販型とは全く別物のスペシャル・マシンのようです。
2004年のシーズン前、青山博一選手のテスト中のショット
ホンダの2006年型RS250RW紹介ページはこちら
あとがき
2010年よりMotoGPのWGP250はMoto2に
全日本ロードレースのGP250はJ-GP2に移行しました。
2009全日本ロードレース最終戦MFJグランプリを観戦に鈴鹿サーキットまでいってきました。
GP250ラストを飾るメモリアルランで
手前Movistarカラーの74番が加藤大治郎さんが乗った’01NSR250
奥55番が高橋裕紀選手が乗った’04RS250RW
黒のつなぎが岡田忠之さん、ブルーのつなぎが高橋裕紀選手
全日本ロードレース最後のGP250に出走したバーニングブラッドRT高杉奈緒子選手のRBB250
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